「ドアハンドルから発想した室内設計デザイン」その1
1時間で東京と日光国立公園の大自然にアクセスができる寺社町の宇都宮市。住宅街にある、すがたかたちデザインオフェィスの1階ショールム20坪のリノベーション。
自分達に課したのは、持続可能な暮らしを実現するため、改装に際し廃棄物を可能な限りゼロにすること。既存の床、壁、天井は壊さず、関東内陸部の暑さ寒さに備え、魔法瓶の様に二重断熱とする。
美しいエイジングを目指し、新建材は使わず、100%天然素材。木と栃木県佐野市葛生の漆喰で作る建築。
すがたかたち製ドアハンドルをディスプレイする空間、家具、建具、什器、照明の全てをデザインする。
北西側4分の1をコルビュジェ由来のR900の白い曲面で分割しオフィスとする。西壁面全幅にファイルキャビネットを造作。室内ドアは夏の暑さと湿度対策に観音開きフルハイトにして通風を最大限に確保する。
東と南側の階段下を収納とする。
北側エントランス引き戸、東、北、西側窓の4箇所に沿ってドアハンドル収納庫を配置。
土間、壁、天井をウレタン吹付で断熱し、ナラ床張り。
本漆喰塗り一部ラフ仕上げ、出隅は、窓枠R12、柱R21の丸コテ仕上げ。巾木なし。
既存の入り口土間引き戸、室外窓は白の断熱サッシに交換し、窓枠三方は漆喰。窓台はナラのなぐり仕上げ。
南側の通路とニッチはアーチとする。